桜の花びらは美しく、儚く、散っていく。
玄関の扉が開いた途端、

「「「こんにちはっす!!!」」」

「「朔夜さんお疲れ様です!!」」

大きな声が響いた。

何人居るんだろう……?

とにかく大勢のヤンキーが、私達に頭を下げて挨拶をする。


そんな敬意溢れる挨拶に、

「こんにちはー☆」

「今日もお疲れ様。」

「お疲れ!」

と、蓮斗、奏汰、聖也がそれぞれ挨拶を返した。

逢瀬朔夜だけは、しれっとした顔で歩いてる。

挨拶位返してあげなよ……。


哀れみの気持ちで彼らを見ると

「朔夜さんまじかっけええ!!!」

「やばい!男の俺が惚れる……!」

などと口々に叫んでいた。

どこがそんなに良いんだか…。

彼らにとっては、無愛想なのも魅力の1つらしい。

半ば呆れながらもう1度彼らを見る。

年は私と変わらないように思えるけど金、銀、赤にピンクとかなり個性的な髪色。

強面の子が多いが、人懐っこい雰囲気のおかげで怖くはない。
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