【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
さっきからドキドキが止まらない。
大好きな彼の大きな手が
私の手を握ってくれている。
冷房で涼しかったから室内から
夏の外に一歩出ると
繋がれた手が夏の暑さと恋の熱さで
汗ばみそうになる。
緑のトンネルを抜けて
会場のガーデンに辿り着くと
もう既に何組かの
婚約カップルが集まっていて
私達と同じく浴衣姿で
仲睦まじく寄り添いながら
パーティの始まりを待っていた。
雲が紅色に染まる綺麗な夕焼け空。
ふと彼の横顔を見ると
頬や髪も紅色に染まっていた。
「…綺麗。」
思わず呟いた私に
『……うん?』
と、彼がゆっくり私に視線を向けると
『…綺麗なのは玲花だよ。
他の男達が玲花に目がいかないかどうか
今から不安で仕方ないよ。』
そう彼は微笑みながら
プロポーズの際に
私の左手薬指にはめてくれた
婚約指輪に彼はそっとキスを落とした。
「……!!」
その仕草がやっぱりセクシーで
私の胸はさらにドキドキが加速した。