【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
本当は27歳なのに
何だかまるで女子高生のように
ドキドキして顔が紅くなる私に
『緊張してるのか?』
と、彼はクスッと笑いながら
『…玲花の方が良く似合ってる。
『…私の見立てはバッチリよ!!』って
昨日瑛美香が龍にそう話して
はしゃいで喜んでいたらしいけど
…確かにバッチリだな。』
そう言って漆黒の瞳で私を見つめた。
そんなやり取りがあったとは露知らず
ますます紅くなる私に
『…頼むからそんな緊張しないでくれ。
俺も久々に浴衣着せられて
何か恥ずかしくて緊張してるよ。』
そう言いながら軽く頬を掻いた彼は
『…折角だから……行こうか?』
と、私の前に手を差し出した。
「…は、はい。」
私は恐る恐る左手を重ねると
ギュッと握った彼は私の手を引いて
ガーデンの出入口へと進んでいった。