君がいないと嫌なんだ
はじまり

小さな出会い

これから話すことは、日本のどこかで実際にあった話しだ。
不器用で知識もきちんと無かったから、間違ったことをしてて
不快に思われる方もいるかもしれない。

事実と異なるかもしれない。

だけど、忘れたくないから少しずつ書いていこうと思う。



私は幼少期猫好きであったけど、迷子のコザクラインコとの出会いから
鳥を飼いたいと思うようになった。

そしてペットショップで文鳥と出会ったのだ。
あの派手すぎない色!!雀のようなきれいなフォルム!!!
そしてお値段がほかの鳥より安かった・・・。
(お年玉もお小遣いもなかったので、高い鳥は手が出せなかった)

でも喘息に動物はよくないと言われてたので、ペットショップに行くたびに
飼いたいと言うだけで本当に飼える日が来るとは思わなかった。


それが一変したのが、高校3年の2月。
進学することも決まっており、週に1回ぐらいしか学校にいかなくてよかったと思う。

家でだらだらテレビを暇そうに眺める私を想ってなのか
何なのかわからないけど、母親がいきなり「文鳥買っておいで」といったのだ。

いきなりのことに驚いたものの、大学生だった姉も家にいたので
お手伝いをして6年ぐらいためていたなけなしのお金を握りしめて
一緒に買いに行った。


近所のペットショップにはだいぶ毛も生えそろった白文鳥と桜文鳥のヒナがいた。
透明のプラスチックでできたふたが青い虫かごケースのなかに、
体を寄せ合っていた。

人間が近づくと餌をくれるのかと思って、一生懸命鳴く姿はとてもかわいかったけど
皆から少し離れた場所で、短くきって床にまかれている藁を
あむあむ一人?満足げにかんでいた1羽のおっとりした桜文鳥に目がいった。


なんて、かわいいのだ!!
1羽だけ皆から離れている文鳥を買おうと心に決めた瞬間
目つきの悪い白文鳥がその子に近づいて、藁を奪い取った。
そして奪った藁を数回かむとぺっとはいた。

(性格悪いな・・・)

とりあえず、店員さんをよんでおっとりした桜文鳥を
カゴから出してもらった。

まるっとしてた。ほかの子より体が大きかったと思う。

「卵詰まりが恐いので、オスのほうが良いんですけど・・・」

「うーん、文鳥はヒナの時見分けがつかないんだよねえ。だけど
もう一羽いる桜文鳥よりくちばしも体格も立派だから
この子はオスだと思うよ!おしりもきれいだしこの子は元気だよ」

そういって私の手の上にのせてくれた、とても温かい。

おっとりした子は警戒心もなく・・・まったりしていた。
もう1羽の店員さんがもってる桜文鳥が、腹減ったと騒ぎだして
5秒以上たってから、ぼくもお腹すいた!!と鳴き出して
なんてにぶくて愛らしいのかと思った。

餌とか色々なものもついでに買った、おっとりした桜文鳥は白くて小さな箱に入れられた。

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