木ノ下
私の幸せ。
あれは私が小さい頃、よく遊びに行ってた公園にありました。公園には泉があってそこで白鳥が気持ちよさそうに水とじゃれ合ってました。その隣には長くて綺麗な滑り台があり子供たちはそこで喧嘩をしながらも楽しく遊んでいたのでした。毎日賑やかな公園。泉も滑り台も人気を越すことが出来ない存在がありました。それは大きな大きな樹でした。みんなはその名を「幻白樹」(げんはくじゅ)と呼びました。



「お父さん!お父さん!いますか?」
あの日は日曜日でして私はさっそく公園に行こうとしました。父を誘って…。
「朝から元気だね、成斗(なやと)。」
「おはようございます。」
「はい、おはようございます。」
「これかれ公園に行くんです!お父さんもいっしょに行きませんか?」
「それはいいですね、あの公園には大きな樹があるんだって聞いてね、1度行ってみたかったんだ。」
私はすごく嬉く思いました。いつも仕事が残っていて家でもずっとパソコンとニラメッコしているお父さんでしたから。
「さっそく行きましょう!」
「こら、成斗。お母さんにご挨拶…。」
私の母は生まれた時に亡くなりました。私の命と引き換えに…。
「お母さんごめんなさい。そして、おはようございます!今日も成斗はお父さんと楽しく元気に仲良く暮らします。」
「お母さんも嬉しく思ってるよ…。成斗、準備はできましたか?」
「はい!!はやく、早く行きましょ!」
「そう慌てたらこけますよ。」
「大丈夫です!運動神経だけは自身が…ってうわぁぁーー!!」
私は転けてしまいした。お父さんはこらこらと優しく叱ってくれました。私はとても、幸せでした。






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