至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
あり得ないと思って、最初から切り離していたテルさん側の気持ち。



だけど、本当に、若菜と一緒に過ごしたくて誘ったのだとしたら……。


ほんの少しでも、若菜と同じ想いがテルさんに芽生えていたのだとしたら……。



「ごめんなさい」


やっぱりあたしは余計なことをした。


「恋愛に、年の差なんて関係ないのに……。なんか、変な先入観が入っちゃってました……」


「菜月さんと、でもか?」


笑いながら言うテルさん。


お姉ちゃんのことを冗談めかせるほど、余裕が出てきたのかもしれないけど。


「……っ」


そう言われると、言葉に詰まった。


やっぱり、身内となると話は別なのだと痛感する。
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