至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「琉聖も、全部分かっててそうしてんだから仕方ねえんだよ……」


あたしの気持ちが通じたのか、昨日と同じ言葉をつぶやく凌牙もすごく悔しそうで。


まるで無力な自分を責めるように、力なく声を落とす。



凌牙と和希の様に、守り、崇拝するような兄弟もいれば。


琉聖さんや秀一さんのように、確執が強い兄弟もいる。



そして、あたしとお姉ちゃんは……。


確執があるわけではないけれど、崇拝しているわけでもない。


本当の姉妹なのに言いたいことも言えず、全てお姉ちゃんに丸めこまれるだけ……。


右を向けと言われたら右を向くし、左を向けと言われたら左を向く。


……まるで、自分の意思を持たない操り人形。
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