至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「どこの世界でもそうだと思うが、ナンバー1とナンバー2じゃ随分とわけが違うんだ。

……くだらねえけど」


そんな理不尽な仕組みに不満を滲ませる凌牙は、やはり和希が崇拝するだけの兄なのかもしれない。


「……皮肉だね」


全期待を背負わされる1番目。


そうでない2番目。


実子じゃないからこそ、また複雑な思いや会長の特別な想いもあるのかもしれない。



「……和希も……その……」


数秒間の沈黙……。


「ヤクザになるのかって?」


口ごもったあたしの言葉を引き継いだ凌牙は、ゆっくりあたしの肩をシーツにつけた。
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