求愛
「うっ…。だって。」

しまったと言う顔をする佳乃。

「またぁ!?」

その横で、留乃が呆れ顔で言った。

「だって、恥ずかしくて。」

「初心なのはわかるけど、限度ってものがあるの。わかる?」

声をあげた留乃に対し、言い訳をした佳乃を明奈が厳しい口調で問いただす。

「佳乃。あんた、毎回じゃない。限度を超えてるわよ。いい加減にしなさい。」

なにも言い返せない佳乃にここぞとばかりに仕掛ける。

「とにかく、今日は絶対に行くわよ。途中でなんて帰さないからね。」

そう言い切った明奈の迫力に、頷く佳乃。

ならいい。と弁当を食べ始めた明奈を横目にため息を着いた。
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