もしも明日が来なかったら。
ーーーーーー

「はい、じゃあ今日も
‘自分の夢’についてを、英語で紙に書いて提出ね〜!」

「俺サッカー選手でいいや」

「んじゃ、俺野球選手」

「うーん、私はパティシエかな〜」

「私はペット・ショップの店員さん!」

“自分の夢”=“将来の夢”
という課題は、私にとって邪魔なモノでしかない。
私は頭も良くないし、運動神経も悪い。
皆が淡々と進めている中、
私以外にも進めていない人がいた。1人。

私はそいつの席まで行く。

「……翔、」

「……なに?」

森中 翔。小学校の時から、あまり学校には来ていない。
だから通知表も大変な事になっている。
とくに、こいつは夢とかなさそう……と
思っていたけど。

「……?
……翔、、DJになるの……?」

うそ、この前まで……
夢なんかないって言い張ってたのに。

「うん、伊野が誘ってくれたから」

「あ、そう……」

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