☆Friend&ship☆ -序章-
「…」
「…」
了。←←
何があったか。
取引。
「…」
「…」
見せたのはパス。
___キィ…
静かにドアを開け中に入った。
「…!」
客の顔見て驚くとは失礼なやつ。
俺は置いてあった資料を手に取る。
「お前は…ヴァン…」
「…143」
パラパラと資料をめくりながら目的の星を見つけた。
静かに注文する。
「っ…何でお前が…」
「俺は客だ。143」
「…ちっ」
___パチン
カウンターに弾かれ、データメモリは真っ直ぐに俺の顔…いや、左目に飛んできた。
「成立だな」
___パスッ
顔の前で構えた中指と薬指でキャッチする。
「料金だ」
俺は一万SD硬貨を十枚並べた。
「…ヴァン、なぜここに」
「…」
全てを本物と確認したのか、相手は顔をしかめながらも硬貨を近くのボックスに入れた。
「…」
___チャリン…
「…口止め料だ。取っておけ」
「…ニヤッ…なかなか世渡りがうまいと見うけるぜ」
「…」
相手はニヤリと笑んで百万SD硬貨を満足げにしまい込んだのだった。