帰宅部エース




「莉子ー」


「あ、愛実。じゃあ、常夏さん先行くね」


「うん」




友達を見つけたら、わざわざ走って行かなければいけないのか。

面倒なシステムだな。

そして彼女の名前は、莉子というらしい。


遅れて私も教室へと入った。

扉から一番近い席は、花瀬君の席であり、すでに花瀬君は席につき、何やら熱心にシャーペンを動かしている。


横目に見てみると、どうやら部日誌のようだった。

昨日の日付で、題名は『放課後居残りで怒られる』というもの。

本当に怒られたのか。




「常夏」




そのまま前を通りすぎようとしたが、呼び止められた。




「昨日は常夏のおかげでいい活動ができた。ありがとう」




何かをした覚えはない。

花瀬君がレポートを書かなかったというだけだ。




「自己評価、はなまる。二時間近く怒られた」


「二時間?」




レポートを忘れただけで、二時間も説教をくらったというのか。




「なんで忘れた、って聞かれたから、部活のためですって答え続けたら長引いた」


「あたりまえです」




ふと、部日誌を読んでみたくなった。

彼はずっと馬鹿みたいなことを続けてきたのかと思うと、読んでみたくもなる。




「日誌、読ませてくれませんか」
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

魔法の彩 ―青―
わせ太/著

総文字数/1,284

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魔法には 四つの彩がある 術者によって 一つの色にも 人には数えられない 無限の分かれ道が存在するのだ ただの彩となるか 自分の彩となるかは 己の心が決めるのだ 『魔法の教え。第零章』より
まきもどし
わせ太/著

総文字数/1

青春・友情1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“またね” その言葉は 生きている証
まきもどし
わせ太/著

総文字数/1

青春・友情1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
未編集

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop