君の名を呼んで 2
side ナナミ
私はまだドキドキする胸を押さえるのに必死だった。
怖かったんじゃない。
恐怖もあったけどーーその後の彼の姿を見たから。
私達を守るように男を取り押さえてくれた城ノ内さんは、凄く凄く格好良くて。
けれど彼は真っ直ぐ彼女へと走り寄った。
今まで見た事もないくらい、焦った様子と、真剣な顔で。
城ノ内さんが梶原さんを抱き上げた時、何とも言えない嫌な感情が、私の中に沸き起こったんだ。
あのあと、騒ぎに気付いた藤城すずさんが、半泣きで梶原さんに帰宅するよう言って。
城ノ内さんも私達をBNPから呼んだマネージャーに任せて、梶原さんを送りに行った。
「格好良かったね、城ノ内副社長」
ハツミがそう言って、私を見た。
「ナナミが好きになるのはわかるけど。でもやっぱ、城ノ内副社長には梶原さんが居るんだしさ。あれ見たら、入り込めないよ」
「梶原さん、いい人だしね。ナナミを守ってくれたしさあ。
自分があんな目にあったのに、あたし達の事、ずっと心配してくれてたしね」
カスミまで、私に彼を諦めろって言う。
私だってわかってる。
城ノ内さんは、彼女しか見えて無かった。
どんなに親身になってくれても、私は彼にとっては『所属アイドル』でしかなくて。
私はまだドキドキする胸を押さえるのに必死だった。
怖かったんじゃない。
恐怖もあったけどーーその後の彼の姿を見たから。
私達を守るように男を取り押さえてくれた城ノ内さんは、凄く凄く格好良くて。
けれど彼は真っ直ぐ彼女へと走り寄った。
今まで見た事もないくらい、焦った様子と、真剣な顔で。
城ノ内さんが梶原さんを抱き上げた時、何とも言えない嫌な感情が、私の中に沸き起こったんだ。
あのあと、騒ぎに気付いた藤城すずさんが、半泣きで梶原さんに帰宅するよう言って。
城ノ内さんも私達をBNPから呼んだマネージャーに任せて、梶原さんを送りに行った。
「格好良かったね、城ノ内副社長」
ハツミがそう言って、私を見た。
「ナナミが好きになるのはわかるけど。でもやっぱ、城ノ内副社長には梶原さんが居るんだしさ。あれ見たら、入り込めないよ」
「梶原さん、いい人だしね。ナナミを守ってくれたしさあ。
自分があんな目にあったのに、あたし達の事、ずっと心配してくれてたしね」
カスミまで、私に彼を諦めろって言う。
私だってわかってる。
城ノ内さんは、彼女しか見えて無かった。
どんなに親身になってくれても、私は彼にとっては『所属アイドル』でしかなくて。