重い想われ 降り振られ
ゴトンという大きな音に、橘は慌てて寝室に駆け込んだ。

真理子が目を覚まし、ベットから抜け出していた。

床に座り込んでいる真理子に駆け寄り

「何してんだ!」

と橘は声を上げた。

「私、帰らないと・・・。」

「そんな状態で、一人で帰られると思ってるのか?」

橘は真理子を抱きしめ、優しく声を掛けた。

「・・・駄目なんです。これ以上一緒に居たら・・・。
橘さんと一緒にいたら・・・駄目なんです。」

「なんでだ?せめて怪我が治るまでは、ここに居ろ。」

橘の言葉に、真理子は首を左右に振る。

「駄目なんです。」

ぽろぽろと零れる真理子の涙が、橘の肩を濡らす。

「・・・怖いの。これ以上一緒に居ると、気持ちを抑えられなくなるの。」

橘は驚き、真理子の顔を見た。
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