星になる~永遠の眠りにつく前に~





前の席はとても気に入っていた。



一番後ろだったし、それに班員にはイツメンの絵里と、同中の子が二人いた。


前を向いていれば絵里がいつも後ろを向いて話しかけてくれてたし、
女子と隣になる席だったから、隣を見れば同中の綾乃が笑わせてくれていた。



なのに今は隣を見ても声も聞いたことない男子。


前を見てもドアがガラスになっているただの棚。

その棚には大学受験に向けての教材がこれでもかってぐらい入っている。



それを見ると、二年後にはまた受験が待っていることを思い知らされるみたいで気分が下がる。



せめてファッション雑誌とかだったらいいのに。



完全に不機嫌になった私は、友達からのカラオケの誘いも断り、さっさと家に帰宅した。



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