すきの、チカラ
葉山くんの手が、ぬくい。
かけてくれる言葉も、あたたかい。
「もっと、いろんなこと話そう。おれも、望月のこと、もっと、知りたい」
涙でぐちゃぐちゃになった顔で、うなずく。
うなずきながら、思った。願った。
わたしの”すき”にも、同じ効果が、ありますようにって。
わたしの”すき”が、葉山くんの自信とか、やる気とか、そういうものに、つながっていますようにって。
すきの力って、すごいから。
わたしが葉山くんを好きでいることで、葉山くんが、キラキラしていたら、いいなぁ。
「葉山くん、だ、だいすき・・・っ!!」
告白ぶりにその言葉を伝えたら、葉山くんの顔が、真っ赤になった。
ぎゅっと、手をにぎる力を強めて、葉山くんが返してくれた言葉は、
・・・わたしだけの、ひみつにさせて。
【end.】