許婚でたまるか!

優しい本音

そして十分後。




「よし!完璧だな!!」


あたしは自分の出来栄えに惚れ惚れとしていた!


「打撲は冷やすのが一番!で、痛みがひいてきたらもう冷やさずにするんだ!わかったか?」


「……っ、どうでもいいけどさ、もうちょっと緩くなんねぇの?この包帯……。」



あたしは自室で冴木野郎の怪我を治療していた。


「え!?キツかったか?!上手くできたはずなんだけどな~。」


「いいから、しのごの言わずに緩めろよ!猿!!」



むっ!



あたしは奴の怪我の部分に軽くデコピンした。



「イテっ!!」


「はいはい、暴れないで下さいね~。いま巻き直しますから!」


なんだよ、やっぱり相当痛いんじゃん!!


変に痩せ我慢しちゃってさ!


ばっかみたい。



そう思って巻き直していると……。
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