許婚でたまるか!

不器用な愛情

冴木に呼ばれて庭に出たあたしは、目の前の物体に目が点状態だ……。



そんなあたしを冴木は縁側に座って悠々と見ている。



そして一言、奴はあたしに告げた!



「やれ。」


「………………へ??」


「いいから、いつものようにやれ。」


「あの………、何でこんな時間に、しかもあなたの前でやらなくては……いけないのでしょうか……?」


「……………。」


冴木は無言であたしに圧力をかけてくる……。



うっ!



に、睨みつけてきやがる!!



なんなんだよ!?この態度は!



あたしは冴木からその物体へと視線を移す。


あたしの目の前に置かれてある物体。



それはやけに艶があって真ん中が少し盛り上がってて、重厚感がたっぷり有る、

いつもお目にかかるアレだ!




な、なんでこんな夜更けに……。


しかもちゃんと準備されてるし………。



いったいコイツは何を考えてるんだよ?!
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