許婚でたまるか!
ん?


笑い声?!


かすかに声がした方へ視線を向けると、私の目の前に座ってる金髪野郎が眼にはいった!!



あの野郎~~~!!


薄笑いしていやがるっ!



「…………猿。」


「なっ!!」


金髪野郎が小声で確かにそう呟いたっ!!



アイツ、どういう神経してやがるんだ?!!


平然としちゃってさ!





『美香、ヒロ君はあなたの“許婚”よ!』




あの言葉、ちゃんと聞いてたのか?!


あたしとアンタはこのオバサン二人の策略にまんまとハマってるんだぞっ!!?


それをわかってんのかよ?!


それでも奴は、すました顔をしてまた料理を口に運ぶ。



それにしてもコイツ……。


思いたくはなかったが、食べ方は綺麗だな。


なんか悔しいが変にサマになってるし……。



いいところのお坊ちゃんだったりして?


ハッ!!


まさかな!!



こんなスケコマシが……、
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