12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


例えば、ビートルズがまっすぐ飛び続けてたらどうなってた?

きっと地球なんか飛び越えて、果てしない宇宙の高みまで。

彼らは、地球の人間を連れて行ってくれた。


でもね、それって、すっごい幼稚なストーリー。

今ここに現実として存在する物語のほうが、ずっといい。

バラバラになったビートルズ。

ぐちゃぐちゃな人生のジョン・レノン。

苦しくて、しょうもなくて、だからこそ魅力的だ。


完璧でご立派な人生なんて、あたしはほしくない。

だから、あるがままのビートルズが好きで。

ジョン・レノンが好きで。

あたしもそうなりたいって願ってる。


< 42 / 99 >

この作品をシェア

pagetop