*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
……仁ちゃん。
仁ちゃん!
どこ?
どこにいるの?
声のした方をキョロキョロ見渡す。
だけど人が多過ぎて、どこにも仁ちゃんの姿は見当たらない。
「仁ちゃん……っ」
どこ?
どこにいるの?
お願い。
空耳だったって言わないで。
来て、くれたんだよね……?
思わず立ち上がって辺りを探った。
仁ちゃん……。
仁ちゃん!
「奈友!!」
「……っ!」
背後から聞こえた声に、振り返る間もなく腕を引かれて抱き締められた。