晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



七美ちゃんとのことがあって、私はひとりぼっちになった。


だれひとり味方がいなくて、学校なんて大キライだった。


私が世界で一番不幸な女の子なんだって、そう思っていた。


でも、違ったんだね。


みんなカタチや大きさは違えど、悩みはあって。


死にたいと願う瞬間もある。


あんなにいつも笑っていたリクがそうだったように。


それでも私はキミたちに出会えて、生きてて良かったなって、そう思うんだよ。


みゆとリクが私を見つけてくれた。


最初は関わりたくないと思ってキミたちを遠ざけようとしたけど。


それでも二人は私が隔てていた壁をいとも簡単に壊して、


ドス暗く霞んでいた私の心の空を晴れにしてくれた。


ありがとうを何度言っても足りないよ。


ありがとう。


< 155 / 187 >

この作品をシェア

pagetop