晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜


七美ちゃんの声に、すこしだけ落ち着いたけれど、混乱しすぎて、肩が上がるほど泣いてる自分。


……どうしてこんなことに……?


私は、書いてないのに。


どうしてこんな記事が更新されてるの。


書くわけないじゃん。こんなの。


……こんなのって。


ただの自滅じゃん。



『もしもし、見たよ。とりあえず記事は消したからね?』


「うん……っ。ありがと……」



涙が、止まらない。


どうしたらいいのか、わからない。


なにもかも、わからない。


こんな記事、いったい誰が、なんのために……。



『そしたら私はなっちゃんに電話して誤解といてみるから、咲ちゃんは風華ちゃんにブログ見たか聞いて?』


「うん……」


『結果の報告待ってるから』



そして切られた電話。


……いきなり目の前が真っ暗になった気分だった。


落とし穴にでも落ちたかのように。


でも、七美ちゃんがいてくれて良かった。


混乱する私をリードしてくれた。


ありがとう、七美ちゃん……。


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