晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
もう誰もなにも、信じられない。
信じられる自信がない。
あんなに大好きで、仲良しだと思ってた七美ちゃんにこんなカタチで裏切られて、ハメられて。
なにもかも信じることができないよ。
希望も、なにもない。
絶望した。
本当に。心の底から。
自分以外の人間が怖い。
こんなこと学ぶために学校に行ってたんじゃないのに。
なにもかもが敵に思える。
味方なんていなくて、世界には私しかいなくて。
孤独で。
寂しいけど、もう傷つきたくはない。
優しさとか、愛とか、
そんなものないんだって、漠然だけど思った。
膝を抱えて、私は独りで泣き明かした。
私は……
世界一の不幸者なんだ。