晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜


次の日。


みゆちゃんはなんてことない顔で私に野いちごの文庫本を差し出した。


……本当に、持って来てくれたんだ。



「ありがとう……」


「この本書いてる人の本ホントおもしろいんだよー!キュンキュンして、ニヤけるから気をつけてね!」


「うん……!」



ずっとひとりでいて、ずっと暗い毎日だったから、


あどけなく、明るい、みゆちゃんの笑顔が、すごく眩しく感じた。



「なに、なんの話してんの?」



そしてみゆちゃんと話している時に、そう声をかけてくれたのは、リクだった。


彼女とは小学校から同じで、名前はお互いに呼び捨てにする仲だったけれど、一年生の時はクラスが離れていたし、部活も違うから接点がなかった。


見た目は髪の毛が短くて、まるで男の子のように、サバサバしてるような女の子だった。


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