晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



今や私も不登校気味の、地味な生徒に成り下がった身だし。


肩書きや、名誉とか、


そんなちっぽけなことにこだわっていた過去の私は捨てたいんだ。


こだわりたくない。


そんなことじゃ、人の価値なんてきっと計れないから。


そんなことで、人の価値を計るような人間になりたくない。


私は、そう思う。








「…………」



今日も学校を休んだ。


お布団に寝転がって、ケータイ画面をぼーっと見る。


みゆとリクのことは大好きで、信じられるようにはなった。


クラスメイトとも、たまに話すし。


……だけど、学校はどうしても好きになれなかった。


トクベツ勉強をしたいとも思わなかったし、


学校に行きたいとも思えない。


信用できる友達もいるし、今はひとりぼっちだとも思っていない。


だけどブログ事件が起こる前の私には、どうしても戻れなかった。


やりたいことも、見つからないし、


自分の将来のことも考えられなかった。



「んー……」



ケータイ画面を見ながらうなる。


次は、なにを書こう……。



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