晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



最初は読むだけだった野いちごでの活動も、


面白い作品にたくさん触れていくうちに私も書きたいと思うようになっていた。


……私も、泣けるものが書きたい。


今感じてるこの感覚とか、


辛い想いとか、


思うままに書きたい。


私は七美ちゃんとのことでひとりぼっちになって、死にたくなった。


生きてる意味が欲しいと願った。


生まれて来た意味を教えてほしいと思った。


どこか遠いところに行きたかった。


人が信じられなくなって、もう誰とも関わりたくないと思ったけど、


でもそれ以上に、


一途に私を想って愛してくれる人に、出逢いたかった。


同情とか、情けとかじゃなくて


真っ直ぐで、温かい愛。


大丈夫だよと優しく微笑んでくれる人。


こんなダメな私を支えてくれる、人。


私は、出逢えた。出逢っていた。


みゆとリク。


太陽のように、眩しい二人。



「空と……愛……」



主人公の二人の名前は、これしかないって、なぜだかわからないけど、そう思った。


ーー物語は、私の中から生まれた。


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