遅咲きの恋
とある昼休み、私は見てしまった。
「・・・せんぱいっ!卒業式の日、ボタン下さいっ!」
まだ6月なのに、すごいな・・・。
「ごめん、そのお願いは・・・聞けない。」
瑠李くんが断ったことに安心したけど、その女の子が私と重なって悲しくなった。
「かのじょ、いるんですかっ!?」
グイグイと瑠李くんに質問する1年生。
私も自分の事のようにドキドキしていた。
・・・何て返事するんだろう?
メニュー