私のイジワル王子様
「俺より、陽太の方が幸せに出来るし…俺じゃダメなんだよ」

「また、作り笑い増えたね。坂下さんといる時は減ったのに…まあ、後悔しても知らないよ」

洸大の言葉に心がずしっと重たくなる。

しばらくして、教室に戻ってきた真冬は
目が真っ赤に腫れていた。

席は前後なのに、お互い何も喋らず
ものすごく遠く感じた。
< 60 / 61 >

この作品をシェア

pagetop