叶わない恋


今思えば、この頃から

この人のことが好きだったのだろう。



『奥さんはいいんですか?』


「まぁな、やましいことなんてないし

何せ旅行中だからな」


『はぁ…』


「おっと、藤沢、その資料くれ。」


これだこれだ、と呟く彼。



「さんきゅーな、

仕事終わり、待ってろよ」


と、私の頭にポンポンッと手をのせ

資料倉庫から出ていく。


< 6 / 22 >

この作品をシェア

pagetop