おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「……ダメ、かな?」
 
 
色っぽさが足りなかったかな、やっぱ。
 
不安の入り混じった声で確認しつつ、小宮の顔をチラッと窺う。
 
 
すると。
  
 
次の瞬間、ごくっと小宮の喉が動いた。
 
 
 
「僕、もう……。ごめん……抑えられない」
 
 
 
え?
 
 
返事を返す間もなく体が動いた。
 
 
なに? 何が起こってんの?
 
 
突然熱いものに肩を覆われ、景色が急速に流れていった。
 
後ろ向きに倒れていってる、あたし。
 
視界に映るのは白い天井と細い肩、首筋をかすめるのは熱い吐息――
 
 
これってまさか。
 
 
 
小宮があたしを――――――お、押し倒してる!?
 
  
 
 
 
 
 
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