(続編)キスより先なんてさせない
ガラ―

「陽菜ー」

俺がそう呼んだ時、「キャー、健太君。これ受け取って」とまた、女子の群れが俺の所に来た。

一気に皆が来たため、また断れなかった。

何と言うかダサイけど、迫力負け?

女子の群れが去った後、一瞬陽菜と目が合った。

陽菜は、すぐに目を逸らした。

ガーン……

陽菜に目、逸らされた……

何で?

やっぱ俺が女子からチョコいっぱい貰ったから怒ってる?

それとも俺が断らなかったから?

やっぱチョコ、返した方がいっかな?

「陽菜? 」

俺は、勝手に陽菜のクラスに入って陽菜の所に行った。

「ここは、違うクラスの人が入る所じゃないんで入らないで下さい」

陽菜が言った。

ガーン……

やっぱ俺、陽菜を怒らせた?

きっと陽菜に呆れられたよな?

だっていつもは、入っても怒らないのに……

「やっぱ陽菜、俺が女子からチョコ貰ったからって怒ってる? 」

俺がそう言うと陽菜は、「自惚れもほどほどに。って言うか早く自分のクラスに行ったら? 」と言った。

ガーン……

俺、もう立ち直れない……

「そっか。ごめんな……すぐ戻るから」

俺は、そう言って教室に戻った。

俺は、1人落ち込んでた。

「うわー。また、女子からチョコいっぱい貰ってるね。やっぱ健太、モテるなからいいな。俺何かあんま貰ってないし」

星也が俺の机に置いてある紙袋を見て言った。

どこがいいんだよ?

こっちは、そのせいで陽菜が怒ってるし……

って言うかさっき、星也に女子から貰ったチョコあげたし……
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