夫婦ですが何か?
彼のこの髪は・・・・柔らかくて凄く好きなんだよな。
そんな事を思って自分の頭も寄せて現状の確認。
「リハビリ・・・・前進ですかね・・・」
「・・・・エッチは出来なかったけどね」
「それは・・・・あなたが勝手に何百歩も前進しようとしたからです」
「えっ!?エッチするまでそんな遠いの?3歩進んで4歩下がっちゃう俺たちだよ!?」
「じゃあ、その焦らされた分だけ私を思う存分好きになってください」
「・・・・・貪欲だなぁ」
「そんな私が好きでしょう?」
フフッと笑って彼のこめかみに唇を寄せる。
その行為に目を細めて受け入れた彼は少し照れた姿を必死に隠している様にも見える。
本当に・・・強引なんだか照れ屋なんだか・・・。
まぁ、きっと・・・このリハビリ時間は今度は恋人としての時間をやり直せって事なんですよ。
じっくり・・・順を追って。
だから・・・穏やかに楽しみましょう。
こんな風に並べたこと自体が奇跡にも近い時間なんですから。
「・・・・・・千麻ちゃん、・・キスしよ」
「・・・・・・出直し・・」
「フッ・・・・うん、・・・・好きになった・・・・」
馬鹿・・・。
でも・・・、
「好きよ・・・・茜、」
「うわっ、・・・その一言で1週間は抜ける」
「じゃあ、また来週言います」
そう告げれば苦笑いの彼が本気でない非難の眼差で見上げ、クスリと笑い返すとそっと顔を近づけ唇を重ねた。
ソフトで柔らかく穏やかなキス。
しばらくはこれで我慢してね。
まだまだ接触不安定の出直しDays。
でも、ほのかに甘くて新鮮で嫌いじゃない。
今度はじっくりゆっくり満たしてダーリン。