夫婦ですが何か?



それでも言った言葉に間違いはないと思うのに。


ああ、落ちつかない。


絡まないお互いの意見や感じ方にもどかしさ募り叫び出したいほどに。


でも、しませんけどね。


常識ある大人ですから、心の中でだけ大絶叫しようじゃないですか。


平常心、平常心と呪文のように心で呟き胸に手を置くと、ゆっくり深呼吸してから閉じていた目蓋を開けた。


大丈夫。


それこそ大人なんだから気が済めば帰ってくるし、奇跡的な事を言えば運命の出会いに遭遇しているかもしれない。


うんうん、と頷くと、すぐに腕時計を確認し体をマンションとは逆に向ける。


帰ってくるかは分からないけれど、一応【妻】となっているのだから健気にも夕飯の準備はして待たなければと思っての行動。


材料少ない冷蔵庫の在庫を思い出しながら何を食べようかと思案しながら歩き始めた。








『千麻ちゃんの作るご飯の味、・・・かなり好きなんですよ』








ねぇ、一つ気がついたわ、





私、あなたからは


愛の言葉より


称賛の言葉の方が簡単に心が騒ぐって・・・。






ダーリン。




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