出会いと別れの季節

私は、お姉ちゃんの座っているイスに近寄って


おばあちゃんに言った。


「ごめん、おばあちゃん。ちょっとお姉ちゃんと


2人でお話したい。」


おばあちゃんは、微笑んでゆっくりうなづく。


「お姉ちゃん、私の部屋きて。」


そういって私は、ツンとした態度で1人自分の部屋にむかう。



後ろのほうからお姉ちゃんの足音がついてくる。



私は自分の部屋の前で足を止めて、曇った表情のお姉ちゃんを



ゆっくりと見上げる。



「・・・どうぞ。」



お姉ちゃんは静かにお辞儀だけすると


私の部屋に足を踏み入れた。
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