出会いと別れの季節
キーン コーン カーン コーン・・・
「さよーなら!」
「「「さよーなら」」」
ガタン ゴトッ・・・
終礼が終わり、私は帰る準備をしていた。
すると、横からユウマが自転車のカギを私の机に置いた。
「今日一緒に帰ろや。送ってったる。」
私は嬉しい、と言おうとしたが、今朝のユウカの言葉を
思い出してしまった。
ユウカのほうにふと目をやる。
同じクラスのギャル友との会話に加わり、キャーキャー笑っている。
すると、ユウマが心配そうな表情で言った。
「どした??具合悪いか??」
「ん?ちゃうよ~。私、今日1人で帰りたい気分なんよ。
ゴメンやけど、今日は1人で帰らせてくれる??」
ユウマは一瞬表情を曇らせた。
笑顔が消えてく・・・・
そんな顔せんでっ!!!
そう言いたかった。
けど、言えないんだよ。