ぶきような想い



「いいからこいって言ってんだよ!」










多分グループのリーダーと思われる人が叫びながら私を突き飛ばしてくる










「痛いわね!!
いい加減にしてくれない!?」










私が言い返しながら立ち上がろうとすると


目の前に人影が現れた










「君達さぁ
こんなことしてシオンに言ってもいいのかなぁ?」











春くん…


シオンと仲が良くてこういうことにも慣れているのかあっさりと女の子達を言葉に詰まらせることを言ってのける











「シオンこういうこと嫌いだよ?
ましてや大切な夏歩に手出したってなると暴走するだろうね」










大切って

止めるにしても盛りすぎだよ春くん









「わかった!わかったから言わないで春くん」





「二度とこういうことしないって約束する?」










春くんの言葉にみんな必死に頷く










「じゃあ早くどっかに行きなよ」





「わかった」









あっという間に居なくなってしまった女の子たちに唖然としていると春くんが手を差し伸べてくる






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