ぶきような想い



「あいつらいつもなんだよ」










手をつかもうとしたところでふと思い出す



この人はことちゃんの彼氏だって!!


ハッとして普通に立ち上がると苦笑いの春くん










「そんなに気にしなくていいのに」





「ことちゃんが何も言わないのは知ってるけど
一応ね?」










春くんもかっこいいって言う人が多いから
これ以上もめるのは嫌だ










「まぁそういうとこがシオンのお気に入りなんだろうけどね」










さっきからお気に入りとか大切とか…

なんでそんなこと言うんだろう?










「そ、そんなことないよ
シオンには好きな人がいるから」





「あ〜…」










何か言いたげな春くん


いや、慰めを求めてるわけじゃないから!!



急いで話を変える










「そう言えばなんでここに?
食堂行ってなかったっけ?」





「あぁ、喧嘩してきた」










喧嘩っ!?



仲のいい二人でも喧嘩するんだ!!



って当たり前か!


私と美香も喧嘩するもんね











「どうして??」





「さっき夏歩が言ったことに関してね」









え?私何言った?



私が二人の喧嘩の理由!?





うわぁぁぁなんか申し訳ないっ!!





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