ぶきような想い



「美香、ことちゃん、白状しようか」











私が自分でも驚くくらい怖い声で二人に言ってしまった…



まさかこんなに怖い声が出るとは思わなかったんだもんっ


やがて美香が観念したように話し出す










「2ヶ月も二人が喋ってなくて
ずっとこのままじゃダメだってみんなで話し合って決めたの」











はぁ…その気遣いはうれしいけど

やっぱり複雑


シオンが普通なのにもちょっともやっとしてるのに











「あの時は悪かった
俺が意地になって八つ当たりしてた」











私の考えてることが分かったのかなんてわからないけど
シオンが謝ってきた


そ、そんな言われてしまっては何も言えない











「わ、私こそごめん
カッとなってたみたい」










恥ずかしさのあまり下を向いてもみんながニヤニヤしているのがわかる




いたたまれない…



話を変えなきゃ











「そ、それよりさっきのアイスっ!!」





「あれはお前がぶつかってきたんだろ
まぁそんなにいるならやるよ」











そう言ってさっきと同じように差し出すシオンの手はやっぱり傷だらけ




アイス…うけとっていいのかな?




私がシオンの顔色を覗くとケロッとしている







あ!!!

シオン甘いのそんなに好きじゃないんだった!







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