君がとなりにいた日には

私の生きる意味

｢パスパス！｣


｢聖也いーぞー！そのちょーし！｣


ふぅー。っとため息をつき、椅子にかけた。


｢よし、きゅーけーだー！｣


監督の大きな声。いつもと変わらない景色。


唯一変わったのは、聖也に彼女ができたこと。


｢マネージャー、おつかれっす。｣


｢おう、おつかれー。｣


｢あれ、今日マネージャーあんま元気ないっすね、どーかしたんすか？｣


｢いや、ちょっとね。｣


この時、まだ気づいていなかった。


｢いっつ...。なん...。だ。｣


思うように力が入らない。



どうしたんだ。俺。



これは、悪夢の始まりに過ぎなかった。