君がとなりにいた日には
俺、どうしちゃったんだよ。



「へい、パス!」



「へい!」


「あ、、。」



ボールは手をすり抜けていった。最近何かがおかしい。いつもの日々と違う。



柚衣のことだって、マネージャーのことだって、最近よくわかんなくなってきてる。



_______俺、だめだ。




その日は早く帰ることにした。



「マネージャー、今日は帰ります。ちょい、ちょーし悪いんで。」



話しかけにくかったが話しかけた。


「......。ん、あ、そっか。大会近いんだから、安静にしなさいよ。」




「わかってます。じゃ、お疲れっした。」



「はい。」



どうしよう。いつもどおり話せない。


気まずかった。でも、あたしがいけないんだ。

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