意地悪なキミの好きな人




「いいよ、全然。キミ可愛いし。」



「え、あの可愛くなんて…」



すると男の人はズイッと私との距離を縮めた。



「無自覚系女子?カワイーね。」



「いや、あの……」



なんか近いような…。



そう思ってると男の人はニヤリと笑った。



「本当、可愛い……男がどんな生き物か知らないでついてくるなんて…」



いや、ついてくるっていうか、あなたが強制的につれてきたんじゃ…と思うが口にはしない。



「俺が男の怖さ教えてあげるよ。」




男の人はそう言って不敵に微笑んだ。




「え、結構です…ってかやめてください。」



こういうのは冷静に対処するべきってだいぶまえ、真美ちゃんが言ってたんだ。



< 234 / 335 >

この作品をシェア

pagetop