意地悪なキミの好きな人
「野原、はよ。」
そう言って私と並ぶ先輩。
「お、おはようございます…っ!」
すると先輩は新大の制服の袖をつかんでいる私の手を見つめた。
「そいつ彼氏?」
「ちっ、違いますっ!」
誤解されるといけないのですぐに訂正する。
「ふーん、まぁ、野原をもらってくれるやつなんていないだろうけどな。」
冗談でいう先輩。
だけどその言葉に傷つく私。
「その時は先輩がもらってくださいよ!」
悟られないように笑いながら返すと先輩はうーん、と考える振りをしたあと、
「考えとくわ。」
そう笑って私の横を通り過ぎていった。