意地悪なキミの好きな人




「っ……」



頭を撫でるなんて……恥ずかしいです。



気を紛らわせるために絵を描こうと絵の具を準備する。



「白は……」



あれ?ない……。

予備のところを探しても切れていて、

友達やお姉ちゃんのところも、もうなくなるところだった。



なんて運が悪いんだ……顧問は休みだし。



「部長、白の絵の具が足りないです。」



私がそう言うと部長は風邪らしく、むせ込みながら立ち上がった。



「いいよ、ゴホッ……わたっ、し、行ってくる……ゴホゴホゴホッ……」



ヤバイよ、部長の咳き込み具合。




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