意地悪なキミの好きな人




「野原、今日俺ら約束なんてしてねぇだろーが。」



先輩に睨まれる。


そうだよね、好きな人の誘いを好きでもない奴に勝手に断られたんだもん。


そんなの嫌だよね。



「これから誘う予定だったんですっ。」



プイと顔を背けると頭を叩かれる。



「ったく、今日はもういいけど次からはもうやるなよ。」



「……はい。」



あぁ、先輩はお姉ちゃんのことが本当に好きなんだ。



私とお姉ちゃんの扱いの差に少し切なくなる。



2人は両思いなんだ。


諦めたくないけど、つらいよ……。



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