悲劇の姫〜海賊になった少女〜

さよなら


「アルジオン王国8代目王女、コーデリア・アルジオンですね」


大臣のような身なりをした男が前に出て淡々と告げた


「アルジオン王国に帰ってきてもらいます」


「……え?」


てっきり、罰を与えられるものだと思っていた私は思わず声を漏らした


「あなたには、もう一度勉強をしてもらう必要がありますので…」


大臣は無表情だった顔を微笑みにかえ


「コーデリア様、あなたが帰ってくるのでしたら、その男や仲間には何も致しません」

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