悲劇の姫〜海賊になった少女〜


だけど…やっぱり、
お城に訪れる多くの貴婦人たちの美しい姿や、
メイド達が話す華やかな恋の話、
きらびやかな刺繍のドレス、ゴージャスな花束に私も少しずつ、少しずつだけど


少女らしい夢を抱くようになったの。




「コーデリア…、お前が15になったとき隣国のバーナードさまとの縁談を受けてもらう。」



13歳になった春…、私の夢はお父様から叶わないという現実をつきつけられた。


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