悲劇の姫〜海賊になった少女〜

舞踏会


あえて、ウィッグはかぶらなかった。


目が隠れる仮面をつけて、お城に入った。


「コーデリア様、俺はここから先には入りません。」


「どうして?」


「コーデリア様、強くなってください…」


トリスタンの悲しげな笑に私は頷いた




会場には華やかな音楽が流れている。


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