だから俺と、付き合ってください。



本気だとしたら、どんなことをお願いされるんだろう?

もう一度付き合って……とか?


まだ先輩とは会えていないから、なにも言われてないけど。
最近はそのことをすこし不安に思っている。



「ふーじーたぁーっ!」


「……!?」



トイレに向かうために廊下に出た私のすぐ後ろで叫ばれた名前に肩をビク!とさせた。


ビ、ビックリしたぁー……。


振り向くと満面の笑みを浮かべながら駆け足で近づいて来る清瀬くん。



「藤田見ぃっけ!」


「大声で呼ばないでよ、ビックリしちゃうじゃない」


「ごめんごめん。実はお願いがあって」


「お願い?」



清瀬くんからのお願いってなんだろう?


するとパン!と勢いよく顔の前で手を合わせて目をつぶる清瀬くん。


な、なに……。



「頼む!俺に勉強教えてくれぇ!」


「……ぇ、え?」


「頼むぅ!藤田!」



べ、勉強!?なんで急に!?


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