だから俺と、付き合ってください。



続きを言おうとして、やめた。

ライブが終わってるってことは、そういうことでしょ?


だったらこの気持ちを伝えることは……。



「藤田……」


「ん?」


「これ」



差し出されたのはあの日、清瀬くんと話すきっかけをくれたラブレターだった。

久しぶりに見たそれにまばたきを繰り返す。


なん、で……これを私に?



「ちゃんと届けようと思って」


「……?」


「この手紙の相手に」



それって、どういう……?



「読んでみて」


「うん……」



言われるがままに便箋の中の手紙を取り出してみた。



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